パッカーズが試合終了後にマッカーシー監督を電撃解雇 NFC西地区はラムズの優勝が確定

[ 2018年12月3日 13:35 ]

カージナルス戦終了後に解雇されたパッカーズのマッカーシー監督(AP)
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 NFLは2日に各地で14試合を行い、13シーズンにわたってパッカーズを率いてきたマイク・マッカーシー監督(55)が地元グリーンベイ(ウィスコンシン州)で行われたカージナルス戦で敗れたあとに解任された。レギュラーシーズン4試合を残した段階での電撃解雇。パッカーズは前週まで2勝しか挙げていなかったカージナルスに敗れて3連敗を喫し、今季の成績が4勝7敗1分けとなってプレーオフ進出が難しくなっていた。

 試合は雪が積もった厳寒のランボーフィールドで行われたが、パッカーズはホームゲームで苦戦。終了直前にメイソン・クロスビー(34)が同点を狙って蹴った49ヤードのFGは外れ、17―20(前半10―7)で敗れた。

 試合後は通常の会見が行われたが、その後パッカーズのマーク・マーフィー球団社長(63)が「マイク(マッカーシー)は13シーズン、パッカーズのリーダーとして、そして監督としてよく頑張ってくれた。しかし今季は期待通りの結果が出ていない。彼を解雇するのは難しい決断だった」として指揮官の解任を発表。オフェンスのコーディネーター、ジョー・フィルビン氏(57)が監督代行になることも併せて明らかにした。

 マッカーシー監督は2006年にパッカーズの指揮官に就任。2010年シーズンにはスーパーボウルでスティーラーズを下して王座に就き、翌11年シーズンには15勝1敗という素晴らしい成績を残した。

 しかし昨季は7勝9敗と低迷。スーパーボウルでMVPとなったQBアーロン・ロジャース(35)も故障がちで、かつてあった安定感がチームになくなり、今季もファンが期待していた成績からはほど遠い状況だった。

 新人QBジョシュ・ローゼン(21)を起用しているカージナルスは3勝9敗。ローゼンのパス獲得は149ヤードにとどまったが、RBチェース・エドモンズ(22)がランで2つのTDを稼いでチームの連敗を3でくい止めた。

 一方、好調ラムズは敵地デトロイト(ミシガン州)でライオンズを30―16(前半13―3)で下して3連勝。今季成績を11勝1敗として、リーグのトップを切って2季連続でNFC西地区の優勝を決めた。

 ラムズはRBトッド・ガーリー(24)が23回のキャリーで132ヤードと2TDを記録。ライオンズは4勝8敗となり、プレーオフ進出は絶望的となった。

 AFC南地区で首位に立っているテキサンズはブラウンズを退けて開幕3連敗のあと破竹の9連勝。ジャガーズはコルツを退けて連敗を7で阻止した。

 チーフスは女性への暴力行為が発覚したエースRBカリーム・ハント(23)を解雇したが、QBパトリック・マホームズ(23)はレイダース戦で4TDパスを記録。今季通算では41TDとなり、12試合での40TD突破はペイトン・マニング(元コルツほか)とトム・ブレイディー(ペイトリオッツ)に次いで史上3人目となった。

 <その他の結果>

*ジャガーズ(4勝8敗)6―0コルツ(6勝6敗)

*バッカニアーズ(5勝7敗)24―17パンサーズ(6勝6敗)

*テキサンズ(9勝3敗)29―13ブラウンズ(4勝7敗1分け)

レイブンズ(7勝5敗)26―16*ファルコンズ(4勝8敗)

*ドルフィンズ(6勝6敗)21―17ビルズ(4勝8敗)

ブロンコス(6勝6敗)24―10*ベンガルズ(5勝7敗)

*ジャイアンツ(4勝8敗)30―27(延長)ベアーズ(8勝4敗)

*タイタンズ(6勝6敗)26―22ジェッツ(3勝9敗)

チーフス(10勝2敗)40―33*レイダース(2勝10敗)

*ペイトリオッツ(9勝3敗)24―10バイキングス(6勝5敗1分け)

*シーホークス(7勝5敗)43―16 49ers(2勝10敗)

チャージャーズ(9勝3敗)33―30*スティーラーズ(7勝4敗1分け)

 *はホームチーム

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