茜 新境地見せ女王連覇、長いラリー耐え奥原のミス誘う

[ 2018年12月3日 05:30 ]

バドミントン全日本総合選手権最終日 ( 2018年12月2日    駒沢体育館 )

バドミントン全日本総合選手権女子シングルス 表彰式で撮影に応じる準優勝の奥原(左)と優勝の山口(撮影・白鳥 佳樹)
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 女子シングルスは世界2位の山口茜(21=再春館製薬所)が、同5位の奥原希望(23=日本ユニシス)とのライバル対決を制し、2年連続3度目の優勝を飾った。

 最近の対戦傾向から「あまり勝つ自信はなかった。15、16点は取りたいなと思っていた」と弱気で臨んだが、出だしで2点連取して「少し落ち着いた」。ハイレベルなラリーの応酬で心掛けたのは大きな展開。これまでのように攻め過ぎて自滅するのでなく、長いラリーに耐えて奥原からミスを引き出した。第2ゲームを取り返されても慌てずにライバルを振り切り、「自信になる」と新境地のプレーに手応えを感じていた。

 ≪奥原「感謝」の涙≫山口に敗れた奥原は、試合後に涙を流した。悔しさからではなく、「感謝の気持ちでいっぱいだった。たくさんの人に支えられてここに立っていると感じた」と話した。16、17年と2年連続で故障による棄権。今年は3年ぶりの頂点には届かなかったが、山口と世界レベルのラリーで観衆を沸かせた。「結果に満足はしていないけど、内容は楽しかった」と振り返った。

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