男子は秋山、女子は里中V 第1回MINATOシティハーフマラソン

[ 2018年12月3日 05:30 ]

MINATOシティハーフマラソン総合優勝の秋山太陽と里中志帆
Photo By スポニチ

 港区初のマラソン大会、第1回MINATOシティハーフマラソン(スポニチ後援)は2日、東京都港区の芝公園周辺を発着点に5893人がエントリーして行われた。ハーフマラソン総合の男子は秋山太陽(27)が1時間7分43秒で、同女子は里中志帆(29)が1時間15分48秒で、それぞれ初代王者となった。2人にはスポニチから最優秀選手賞が贈られた。

 ≪最後に振り切る≫男子ハーフ総合は両腕を大きく広げ、秋山が東京タワーの直下に設置されたゴールに飛び込んだ。「ずっと競り合っていたが、ゴール手前1キロで振り切った」と笑顔。「最後の坂がキツくて、名前は太陽だけど、曇っていて助かった」。高校時代までは中距離の選手として活躍。早大、東大大学院と進学しながら陸上競技を続けてきた。現在は大手不動産会社に勤務し、都市計画にも携わる。大都会の真ん中を走ったコースを振り返りながら「港区の国際的な街づくりに貢献したい」とビジネスマンの顔を見せていた。

 ≪5分45秒差圧勝≫「想定外の苦しみだった」という最後の上り坂を駆け上がった女子ハーフ総合優勝の里中は“大応援団”が待つゴールへ飛び込んだ。港区内の企業に勤務するとあって、同僚ら15人が沿道で「志帆コール」。その声に応え、2位に5分45秒の大差で圧勝した。通勤で見慣れた増上寺などの景色をレースで走り「不思議な感覚だった」と振り返る。高校卒業後は陸上競技を離れたが「燃えるものが欲しくて」4年前に再び走り始めた。月に300キロを走り込む努力家は「初代女王の座はちょっと狙っていた。とてもうれしい」と笑顔を見せた。

続きを表示

2018年12月3日のニュース