アマ横綱に黒川宏、兄破った相手討つ　相撲全日本選手権

初のアマ横綱となった黒川宏
Photo By スポニチ

　アマチュア相撲の全日本選手権が２日、東京・両国国技館で行われ、黒川宏次朗（２３＝拓大職）が決勝で重松龍大（２１＝東洋大）を寄り切りで破り、初優勝を飾った。昨年の西郷智博（和歌山県庁）に続き、社会人が２年連続で制した。

　黒川家の次男・宏次朗は兄・宗一郎（アイシン軽金属）が２回戦で敗れた重松を決勝で退けての戴冠。「兄はなかなか届かなくて悔しい思いをしたと思う。獲れて良かった」。兄は２位２回、３位１回、自身も拓大２年時に３位だっただけに感慨もひとしおだ。

　社会人１年目の今年は後輩の指導も行い、「一歩下がって相撲を見て、基礎の大切さが分かった」という。下半身強化に重点を置いたことで地力がつき、全国実業団選手権に続くビッグタイトルを手にした。これで幕下１０枚目格付け出しの資格を得たが「自分は強い人を育てたい」とアマの世界で戦い続ける。