左手首がないシーホークスのグリフィンがNFLデビュー 初戦は黒星 

[ 2018年9月10日 14:34 ]

NFLデビューを果たしたシャキーム・グリフィン(右)と双子の兄シャキール(AP)
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 左の手首から先を切断しながらフットボールを続け、今ドラフトで5巡目(全体141番目)に指名されたシーホークスのラインバッカー(LB)、シャキーム・グリフィン(23)が9日、ブロンコスとの開幕戦に出場。1年早く同チームに入団していた双子の兄でコーナーバック(CB)のシャキール・グリフィン(23)と同時にフィールドに立ち、2回目の守備シリーズでは兄弟で連続してタックルを決めた。

 シャキールは母親の胎内にいるときに傷ついた羊膜が手首に絡みつき(羊膜索症候群)、指先が不完全な状態で1995年7月25日に生まれた。兄シャキールには異状がなかったが、弟は4歳のときに左手首から先の部分を切断。しかしその後もフットボールを続け、ドラフト前の身体能力テスト(コンバイン)ではLBとしては史上最速タイム(4秒38)をたたき出して注目を集めていた。

 試合は24―27(前半10―17)で敗れたものの、シャキームは2度のタックルを記録。5巡目という遅い指名の選手ながら、即戦力の新人としてチームに貢献した。

 一方、ブロンコスではバイキングスから移籍してきたQBケース・キーナム(30)が先発。昨季バイキングスを13勝3敗という好成績に導いたベテランは2年3600万ドル(約40億円)で契約したが、出場した試合では昨季から4連勝を飾った。

 しかしTDパスを3つマークしながらも、昨季15試合で7回しか記録していなかったインターセプトを3回喫するなど新天地での初戦はいまひとつの内容。この試合ではLBボン・ミラー(29)がシーホークスのQBラッセル・ウィルソン(29)を1人で3回サックしており、キーナムの不調を守備陣がカバーする形となった。

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