体操協会 塚原夫妻の職務一時停止、宮川側は第三者委メンバー一新要求

[ 2018年9月10日 18:49 ]

日本体操協会の臨時理事会後に取材に応じた(左から)具志堅副会長、山本副会長、竹田監事
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 日本体操協会は10日、都内で臨時理事会を開き、16年リオデジャネイロ五輪女子代表の宮川紗江(19)からパワハラの告発を受けた塚原千恵子女子強化本部長と塚原光男副会長の職務を一時停止すると決めた。塚原女子強化本部長は世界選手権の指導陣から外れることになった。

 パワハラ問題を調べる第三者委員会は世界選手権(10月25日開幕、ドーハ)までに調査報告書をまとめることは困難だと判断した。山本宜史専務理事は「第三者委員会の調査が世界選手権の前に終わるつもりで話を進めていたが、長引くことになったので、今回は緊急の対策を取った。世界選手権で結果を出すために話し合った結果です」と説明した。具志堅幸司副会長は「これだけ大きな騒ぎになって、現場はスムーズに行くのかどうか。今の状況では耐えがたいのではないか。妥当な判断だと思う」と語った。世界選手権の指導体制は今後協議する。

 また、宮川の代理人弁護士は協会に対して設置した第三者委員会の人選に問題があるとしてメンバーの一新を求める文書を提出したが、協会はメンバーの再検討は行わないとした。塚原夫妻は朝日生命クラブで指導している。宮川の弁護士は委員長の元日弁連副会長の岩井重一氏が、朝日生命保険が株主をなっている企業の顧問弁護士を務めていたことを問題視し、中立性の問題があると指摘していた。

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