シュウォーツマンの人柄に感心 錦織「あそこまでナイスな選手は少ない」

[ 2018年9月2日 12:44 ]

テニス全米オープン第6日   錦織圭 6―4、6―4、5―7、6―1 ディエゴ・シュウォーツマン ( 2018年9月1日    ニューヨーク・ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター )

錦織と対戦したシュウォーツマン(AP)
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 「あそこまでナイスな選手は少ない。珍しい」。4回戦進出を決めた錦織はそう言ってシュウォーツマンの人柄を称えた。第3セット、5―5で迎えたシュウォーツマンのサービスゲーム。15―0の場面で、苦しい体勢でしのいだ錦織のバックハンドスライスがサイドライン際にぽとりと落ちた。場内は錦織のポイントと思って大歓声。ところが審判のコールはアウトで、主審も「30―0」とアナウンスした。

 この判定に真っ先に異を唱えたのが錦織ではなくシュウォーツマンの方だった。「入ってたよ」と主審に伝え、錦織にもチャレンジするよう促した。チャレンジの結果、判定は覆って錦織のポイントに。セットが煮詰まってきた大事な場面で敵に塩を送るような形となったが、シュウォーツマンは笑顔を浮かべ、錦織もサムアップして感謝した。

 「ささっとプレーされてたら分からなかった。感謝というか言い方は分からないけど、いいヤツだなと思ってました」と感心した錦織。シュウォーツマンは「完全に入っていたのに圭は主審のコールが聞こえてないみたいだった。だから伝えたまで。シンプルなことさ」と事もなげだった。

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