塚原夫妻「宮川選手に対して直接謝罪させて頂きたい」もハラスメント問題は第三者委員会の判断待ち

[ 2018年9月2日 20:10 ]

塚原光男副会長(左)と塚原千恵子女子強化本部長
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 日本協会の塚原千恵子・女子強化本部長(71)と夫の光男副会長(70)が2日、代理人弁護士を通じ直筆の署名入りでコメントを発表。パワーハラスメント受けていたと告発した体操女子の宮川紗江(18)に対し「直接謝罪させて頂きたい」とした。

 報道各社にファクスで「宮川紗江選手に対する謝罪」として送付。「反撃」「反論」「徹底抗戦」などの考えは一切ない、としながら「私たちのプレスリリースにより、宮川紗江選手を傷つけ、誤解を与え、恐怖心を抱かせ、不信感、不快感を与えてしまったのであれば、全ては私たちの責任であり、本当に申し訳なく思っております」とコメント。

 さらに、体操協会の副会長及び強化本部長という立場から「何よりも『一人の大人』として、私たちの落ち度も認め、私たちの正当性を訴えることよりもまずは宮川紗江選手に誠実に謝罪し、向き合うことが大事であるにもかかわらず、深く傷つけてしまったことに対して、重ねてお詫び申し上げます」と謝罪した。

 また、「黙ってないわ」「全部うそ」などのコメントは「感情に任せた自分勝手な発言」と説明。「今回の一連の報道につきましては、その過程はどうであれ、私たちの落ち度が大きな原因であると考えております」とし、「もちろん宮川紗江選手は私たちに会いたくないかもしれません」直接の謝罪を希望した。

 だが、宮川に対するハラスメント問題については、協会が立ち上げる第三者委員会の調査活動に全面的に協力して「その判断を待ちたいと思っています」とした。

 宮川は8月29日の記者会見で、練習中に自身に暴力を振るった速見佑斗コーチが無期限登録抹消処分を受けたことに関連し、塚原女子強化本部長のパワハラを告発していた。翌日の30日、夫の塚原副会長は会見の内容について「全部うそ」と断言。夜には妻の塚原女子強化本部長も「高圧的な話し方はしていない」「言葉が切り取られている」と話していた。さらに31日には音声データの存在を明らかにするなど、宮川サイドとの全面対決の様相を呈していた。

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2018年9月2日のニュース