星野、完全初V王手!独走5差「ショット好調」ベスト66

[ 2018年9月2日 05:30 ]

男子ゴルフツアー フジサンケイ・クラシック第3日 ( 2018年9月1日    山梨県富士桜CC=7566ヤード、パー71 )

3番、ティーショットを放つ星野(撮影・沢田 明徳)
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 プロ3年目の星野陸也(22=フリー)が8バーディー、3ボギーのこの日のベストスコア66で回り、通算11アンダーで初日からの単独首位を守った。この日もアプローチが好調で13番ではチップインバーディー。2位に5打差の独走態勢に入り、4日間首位をキープする完全優勝でのツアー初制覇に王手をかけた。2位には同じく66をマークした重永亜斗夢(29=ホームテック)ら3人が続いた。

 富士山の麓のアップダウンの激しいコースで、1メートル86の星野が存在感を示した。最終18番。カップまで6メートルの距離をねじ込んでバーディー。通算11アンダーにしてギャラリーの歓声を浴びると、「ボギーを打っても立て直せた。ショットが好調というのが強みになった」と会心の第3ラウンドを振り返った。

 ツアー屈指の飛ばし屋。今大会は当たり過ぎてオーバーすることが多く「距離の計算が難しい」という。それでも同じ過ちを犯さないマネジメントも好結果を導いた。5、6番の連続ボギー後の8番パー4。前日1Wでのティーショットを右の林に打ち込んだ失敗を教訓に「3W」を手にした。第1打を残り135ヤードのフェアウエーに置くと、第2打でピン横3メートルにつけバーディー。11番でボギーを打っても、13番ではラフから6メートルを直接沈め、思わずガッツポーズ。「うまく入った。流れが変わった」と喜んだ。

 3日連続で首位は自身初。2位に5打差をつけ、ツアー初制覇が見えてきた。完全優勝となれば昨年5月の関西オープンを制した今平周吾以来。初の最終日最終組で緊張はあるが、「自分のことで精いっぱい。コースにしっかり向き合うことが大事。経験を生かすことを重要視します」と気を引き締める。将来の夢は「米ツアーでメジャー制覇」。憧れはマネジメント事務所の先輩でもある石川遼で、「遼さんと一緒に(米国に)行けたらいい」と笑顔を見せた。その石川が欠場した大会で、次代を担う22歳が頂に手を伸ばした。

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2018年9月2日のニュース