バスケ女子、若手Bチームで4大会連続銅 早大3年中田が躍動

[ 2018年9月2日 05:30 ]

ジャカルタ・アジア大会第15日 ( 2018年9月1日 )

銅メダルに笑顔を見せるバスケットボール女子日本代表の中田
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 ジャカルタ・アジア大会のバスケットボール女子の3位決定戦が1日にあり、日本は台湾に76―63で勝ち、4大会連続の銅メダルを決めた。

 逆転勝ちの流れをつくったのは、女子大生だ。26―33で迎えた第3クオーター。フォワードの中田珠未(20=早大3年)が早々に台湾ボールを奪い、そのままネットを揺らした。後半最初の得点は反撃ののろし。以後、ポニーテールの髪を揺らしながら、スチールあり、好リバウンドあり、ブロックあり、バスケット・カウントでの得点もあった。52―46とひっくり返し、勝敗の分岐点になった第3クオーター。中田がコートで輝きを放った。

 「第2クオーターで相手に流れが行って逆転された。第3クオーターは出だしから流れを持ってきたかった。最初に点を取れて良かったです」

 代表の主力組は9月のワールドカップ(スペイン)に出るため、アジア大会はBチームで臨んでいる。年齢別ではない日本代表に初めて名を連ねた中田は、1メートル80を超す長身らしからぬスピードと器用さを見せた。

 「“B”だけど初めて呼ばれて、スターターとして得意なところを出せた」

 早大ではセンターだが、ジャパンではフォワードを務める。3点シュートに課題を感じながらも、納得の代表デビューの大会になった。

 小学校ではトランペットなどの金管楽器を習った。中学の吹奏楽部には希望する楽器がなく、音楽を断念。代わりに、友人に誘われてバスケットボールを始めたというちょっとした変わり種だ。

 とはいえ、スポーツ一家に生まれ育った。父は早大バスケットボール部で母は早大バレーボール部。OBの2人と同じ大学に進み、両親の血を受け継いで1メートル82の長身だ。しかも、まだ成長が続いている。「ちょっとずつ伸びています。1メートル82・9です。プライベートを考えると、もう伸びなくていいです」。そう言って、整ったルックスを崩した。今回は、バスケ人生の新たな一歩。身長同様に伸びしろは十分だ。

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2018年9月2日のニュース