バスケ界のレジェンド折茂 2億4000万円の借金からBリーグ・B1入り勝ち取る

[ 2018年9月2日 23:28 ]

Bリーグ・レバンガ北海道の折茂選手兼代表
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 プロバスケットボール選手の折茂武彦(48)が2日、フジテレビ系「ジャンクSPORTS」(日曜後7・00)に出演。多額の借金を背負いつつもBリーグ入りを勝ち取った経緯を語った。

 折茂は現在、Bリーグのレバンガ北海道に所属。リーグ最年長の48歳で、今なお現役を続けるバスケットボール界の“レジェンド”。2016年には日本人初の9000得点を達成し、前人未到の1万点超えも目前に迫っている(2日現在通算9829点)。

 折茂にはもう一つの顔がある。それは所属先のレバンガ北海道社長ということ。7年前に所属していたレラカムイ北海道が運営悪化で解散した際、キャプテンだった折茂。「北海道にどうしてもチームを残したい」との思いから、自ら運営会社を設立し社長となった。

 折茂は現役選手を続けながら、スポンサー集めやチームのPR活動に奔走。資金繰りも大変な中、練習もこなしていたため、ストレスでじんましんが出ることもあった。さらにチームは慢性的な赤字状態で、自身の財産を切り崩して資金を捻出。それも長くは続かず、メインスポンサーの社長に頼み込んで2億4000万円の借金を背負うことになった。

 徐々に経営が軌道に乗っていった時、Bリーグ発足の話が舞い込んだ。経営安定のためにも、当然注目度の高い“B1(18チーム)”参入が目標に。しかし、参入条件に“健全な財務状況”の条件があり、債務超過2億円のあるレバンガにとってはかなり高い壁といえた。

 折茂は支援を求めて走り回り、債務解消計画を作成。チームの将来性を猛アピールし、B1入りを勝ち取った。努力のかいもあり、レバンガは昨シーズン、スポンサーが200社以上にまで増え、設立後初の黒字となった。

 MCの浜田雅功(55)の「借金してまでもバスケットボールがやりかった?」との問いに、「あまりやりたくなかった」と予想外の答え。これには浜田もあんぐりだったが、折茂によると、周りの「お前やるんだろ」の空気にやらざるを得なかったのだとか。折茂は純粋な“バスケットボール選手”であるため、経営のイロハも分からず「当然2億4000万借金しますわな」と嘆き節。これには浜田も笑うしかなかった。

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2018年9月2日のニュース