【岡崎真の目】羽生 五輪連覇へ臨戦過程課題 悔いない決断を

[ 2017年11月11日 09:35 ]

フィギュアスケートGPシリーズ第4戦NHK杯第1日 ( 2017年11月10日    大阪市中央体育館 )

9日のNHK杯公式練習でジャンプの着地に失敗し、右足を負傷する羽生
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 羽生の映像を確認したときから「大事に至らなければいい」と思っていた。着氷でトー(爪先)が氷面にひっかかるかっこうとなり、右足首が不自然な方向に曲がっていたからだ。ジャンプ、それも4回転となると物理的にかなりのエネルギーを持つ。通常ならエッジを通じて氷に逃がすその力が、一カ所に掛かったのだから衝撃は推して知るべしだ。

 体操選手の床運動を考えると、高さを出して着地までの「上下の動き」と回転する「左右の動き」が同時に、しかも複雑に絡むが、スケーターも似ている。高難度ジャンプの複雑な動きとなれば、高さ、スピード、タイミングの全てが少し狂っただけで、結末は危険な領域となる。基礎点が高い4回転ルッツだから起きた、とは言えないが、あえて指摘するなら、羽生にとっては最近マスターしたジャンプだけに、成功の可能性が高まる「スイートスポット」が狭かった可能性はある。

 フィギュア選手にとって氷上に最も近い関節=足首は重要な部位。もちろん、全日本選手権までに回復すれば問題ないが、連覇を目指す五輪へどういう臨戦過程をとるかが次の課題だろう。いずれにせよ羽生自身に悔いの残らない決断をしてほしい。(ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)

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