豊ノ島 復帰場所4勝3敗で終える、左アキレス腱断裂で幕下陥落

[ 2016年11月26日 15:19 ]

大相撲九州場所14日目 ( 2016年11月26日    福岡国際センター )

豊ノ島
Photo By スポニチ

 大相撲九州場所14日目は26日、福岡国際センターで行われ、左アキレス腱断裂のため幕下まで陥落した33歳のベテラン、豊ノ島が4勝3敗で復帰場所を終えた。7番相撲は貴乃花部屋のホープ、19歳の貴源治と対戦。相手を捕まえきれずに一方的に突き出しで敗れた。

 「19歳とやれるのを楽しみにしていたが、下がるといまいち残せなかった。もう少し楽しんでやりたかった。ふがいなかったですね」と今年最後の相撲を振り返った。

 豊ノ島がアキレス腱断裂の大けがを負ったのは名古屋場所前の7月1日の稽古中だった。翌日に手術を受け、診断結果は全治3カ月。名古屋場所、秋場所と全休せざるを得ず、番付は西幕下7枚目まで落ちた。九州入り後も本格的な稽古はほとんどできず「不安だらけだったという」。それでも、20歳だった04年春場所以来、12年8カ月ぶりとなる幕下の土俵に上がった。

 1番相撲を白星で飾ったが、そこから連敗。1場所での関取復帰はかなわなかった。初黒星を喫した後には同じくベテランで「戦友」という幕内の嘉風からも声をかけられたという。「“負けて落ち込んでいたら勝負運も逃げていく、堂々としていこう”と言われた」。結果、1勝2敗から3連勝して勝ち越し。「(1場所)取り切ってホッとしています。満足ではないが(相撲を)取れた。場所前の不安を考えると、まあまあ」と最低ラインはクリアして終えた。

 「来場所はもう少し(足が)よくなるんじゃないか。前に出ていれば不安はない。今から前に出る相撲を勉強です」。豊ノ島の闘う気持ちは消えていない。ベテランの挑戦はまだまだ続く。

続きを表示

2016年11月26日のニュース