稀勢、綱3連破台無し…栃ノ心に敗れ初V絶望の3敗

[ 2016年11月26日 05:30 ]

大相撲九州場所13日目 ( 2016年11月25日    福岡国際センター )

栃ノ心(左)に下手投げで敗れる稀勢の里
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 3横綱連破の翌日に、夢が一気にしぼんだ。平幕の栃ノ心戦は左を差せずに押し合いとなり、先に左上手を許して相手十分の右四つに。俵に足がかかってから粘ったが、右下手投げで向正面の土俵下に転がった。残り2日でトップの鶴竜と2差となる3敗目。初優勝は絶望的となった。

 立ち合いからの流れについては「悪くはなかったですけど」というものの、パワーのある相手の得意な形にしたのはいただけなかった。「右四つ?まあ、そういうところじゃないですかね」と差し勝てなかったことを敗因に挙げた。

 3横綱を総なめにしながら平幕に3敗。来年初場所が綱獲りとなるかも微妙になってきた。二所ノ関審判部長(元大関・若嶋津)は「あと2つあるけど、2差じゃねえ」と話した。

 いずれにしても、稀勢の里は残り2勝を挙げて12勝にしなければ何も始まらない。悔やみきれない敗戦だが、引きずっている暇はない。

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2016年11月26日のニュース