宮原、転倒で燃えた3位 最後3回転ループ「絶対降りる」

[ 2016年11月26日 05:30 ]

フィギュアスケートGPシリーズ最終戦 NHK杯第1日 ( 2016年11月25日    札幌市真駒内セキスイハイムアイスアリーナ )

ジャンプでの転倒が響き3位スタートの宮原知子
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 男子ショートプログラム(SP)で、羽生結弦(21=ANA)が今季世界最高の103・89点をマークし、2位に15・95点の大差をつけて首位発進した。4回転ループの着氷が乱れた以外はミスなくまとめ、史上初の4連覇が懸かる12月のGPファイナル(マルセイユ)進出に大きく前進した。女子SPは宮原知子(18=関大)が64・20点で3位、樋口新葉(15=東京・日本橋女学館高)が62・58点で5位だった。 

 ジャンプで大きなミスがないことから“ミス・パーフェクト”と呼ばれる宮原だが、演技後半にらしくない姿を見せた。ルッツ―トーループの連続3回転に挑んだが、ルッツの軸が傾いて転倒。「失敗して悔しい。ちょっと跳び急いでしまった」。昨年10月のスケートアメリカのフリー以来のルッツでの転倒が、全日本女王の心に火を付けた。

 最後の3回転ループに向かう前、固く誓った。「次は絶対に跳ばないといけない。とにかく、降りる!」。ループを着氷した後に2回転トーループを跳んで連続ジャンプに。スケートカナダではレベル3だったステップも、大きな動きでレベル4を獲得した。自己ベストを8・28点下回る64・20点だったが、「もっと低い点数かと思っていた」と前向きに捉えた。

 26日のフリーでは、日本女子が15季連続で出場を続けているファイナルの切符が懸かる。優勝なら進出決定、表彰台に上れば可能性は広がる。「得意のフリーなので思い切って滑って、周りを引き込むような演技ができたらいい」。“ミス・パーフェクト”にふさわしい好演技が、大舞台への道を切り開く。

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2016年11月26日のニュース