松山秘策!隣ホール経由でバーディー V圏内残った6差8位

[ 2016年11月26日 05:30 ]

男子ゴルフ 国・地域別対抗戦W杯 第2日 ( 2016年11月25日    オーストラリア・メルボルン キングストン・ヒースGC=7111ヤード、パー72 )

7番、ティーショットを放つ松山
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 2人がそれぞれ自分のボールを打ち、ホールごとに良い方のスコアを採用するフォアボールで争われた。松山英樹(24=LEXUS)と石川遼(25=CASIO)がコンビを組む日本は7バーディー、ボギーなしの65をマーク。通算6アンダーとし、10位から8位に浮上した。7番パー4では松山が隣のホールのフェアウエーに第1打を打つ秘策でバーディーを奪い加速した。60をマークしたデンマークが通算12アンダーで首位に立った。

 ギャラリーが驚きの声を上げた。7番のティーグラウンド。松山は右の方を向いて1Wを強振。高く舞い上がった球は隣接する1番のフェアウエー中央に落ちた。石川が2オンに失敗した後、残り150ヤードから7Iでピン左奥3メートルにぴたり。バーディーパットをカップに沈めて力強いガッツポーズをつくった。

 ホールアウト後は「僕はいいところがなかった」と浮かない表情だったが「(良かったのは)7番くらいかな。遼がピンチになったところでしっかりバーディーが取れた」と7番を振り返る時には満足感をにじませた。

 2人で練った秘策だった。7番はフェアウエー両サイドにバンカーがあり、特に左バンカーは入れると2オンが難しい。左には脱出困難な深いラフもある。1番のフェアウエーは広い上に7番グリーンを遮る木などもない。「左には行きたくないし、最初(18日)の練習ラウンドから“1番のフェアウエーは広いし使えるな”と話していた」と石川。松山は23日のプロアマ戦でも予行演習していた。

 前日は松山が第1打を担当し右サイドのバンカーに入れた。この日はピンが左サイドで1番から狙いやすい位置だったこともあり、さらに右を向いて作戦を成功させた。実は石川も1番を狙ったが、引っ掛けて7番のフェアウエーに着弾したという。2人は17日にメルボルン入りし、一般営業日の18日からラウンドしてきた。周到な準備が生んだバーディーだった。

 松山は11番でチップインバーディーを決めるなど3バーディー。チームで7つ伸ばした。首位との差は6打に広がったが松山は「全然良くないけど、その中でこの差でいられるのは良かった。残り2日で自分たちのパフォーマンスを最大限出せば逆転は可能」と頂点を見据えた。

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