勇太 正岡先輩に負けん!圧巻9バーディー首位浮上

[ 2016年11月26日 05:30 ]

男子ゴルフツアー カシオ・ワールドオープン 第2日 ( 2016年11月25日    高知県安芸郡 Kochi黒潮CC=7315ヤード、パー72 )

池田勇太は9番グリーンでパットラインを見つめる
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 賞金ランキング1位の池田勇太(30=日清食品)が9バーディー、1ボギーの64をマーク、通算8アンダーで単独首位に浮上した。ショットとパットがかみ合い、Kochi黒潮CCでの大会コースレコードタイをマーク。東北福祉大の2年先輩で、公私ともに親しい正岡竜二(33=グランデュール)が69を出し、通算7アンダーでホールアウトしたことに刺激を受けての猛チャージだった。 第2R成績

 年下の池田が格の違いを見せつけた。通算4アンダーでハーフターンした際、東北福祉大で2年先輩の正岡が通算7アンダーでホールアウト。「俺も、7アンダーで上がるから」。宣言通り、いやそれ以上のスコアを出した。

 圧巻は上がり4ホールだ。15番でカラーから5メートルのバーディーパットを入れると、16番はフェアウエーからの第2打をピンの右3メートルにつけてバーディー。ティーショットをバンカーの顎近くに入れてしまった17番は7メートルのパーパットをねじ込んだ。最終18番はカラーに2オンして後半だけで4つ目のバーディー。好調なショットに、後半は10パットとパットがかみ合った。「毎週のようにいいゴルフができている」。Kochi黒潮CCでの大会コースレコードタイとなる64に胸を張った。

 池田が優勝して、賞金王争いをする谷原が11位タイ以下に沈むと賞金王が決まる。ただ、自身の大一番以上に気になるのが、手のかかる“弟子”の成績だ。先輩の正岡とは大学時代から「仲のいい友達」として付き合い、いわば年下の池田が師匠で正岡が弟子の間柄。プロ入り後も練習ラウンドをしたり、ごちそうしたりと年上の正岡の面倒を見てきた。だからこそ、賞金ランク88位に低迷する正岡のことが歯がゆく、3週前には「シードを獲れなかったら金輪際付き合わないからな。気持ちの問題」とハッパをかけ、再起を祈っていた。

 “師弟”が最終組で一緒にプレーするのは初めて。「(最終日の最終組にも)俺が連れていきますよ。竜二さんにもそういう気持ちでやってもらわないと」と崖っ縁の正岡の思いも背負う。夢の師弟での優勝争いが実現すれば、おのずと近づくタイトル。「優勝だけを考えて残り2日間を戦いたい」。“勇太軍団”の団長として首位の座を守り抜く。

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2016年11月26日のニュース