阪神大震災の1・17生まれ照強が7戦全勝幕下V

[ 2016年11月26日 06:06 ]

大相撲九州場所13日目 ( 2016年11月25日    福岡国際センター )

鏡桜との幕下全勝対決を制して優勝を決め、支度部屋で笑顔をみせる照強
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 阪神大震災が発生した1995年1月17日に、兵庫県南あわじ市に生まれた西幕下9枚目の照強(21=伊勢ケ浜部屋)が元幕内の鏡桜を寄り切り、7戦全勝で幕下優勝を決めた。これで来場所の新十両が決定的となり、「うれしい。1時間しか眠れなかった。きつい稽古が報われなかったら、どうしようという気持ちがあった。こみ上げるものがある」と喜んだ。

 師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)から「気合を入れていけ」と言われて迷いが消えた。思い切って当たり、上手出し投げで相手を振り回して、最後は頭をつける万全の相撲だった。

 故郷の淡路島も、震災当時は大きな被害を受けただけに「恥ずかしい相撲は取れない」と、気持ちを新たにしていた。

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2016年11月26日のニュース