葛西「逆転弾」不発…4位 ハム稲葉SCO激励に応えられず

[ 2016年1月25日 05:30 ]

TV中継のゲストで訪れた稲葉(左)と笑顔の葛西

ノルディックスキー・ジャンプ男子STV杯国際大会兼コンチネンタル杯

(1月24日 北海道・札幌市大倉山ジャンプ競技場(HS134メートル、K点120メートル))
 ノルディックスキー・ジャンプ男子のSTV杯国際大会兼コンチネンタル杯は24日、北海道・札幌市大倉山ジャンプ競技場(HS134メートル、K点120メートル)で行われ、43歳の葛西紀明(土屋ホーム)は131メートル、124・5メートルの合計258・9点で4位となった。日本勢は竹内択(北野建設)が128・5メートル、134・5メートルの272・9点で2位。伊東大貴(雪印メグミルク)が3位だった。W杯で優勝の実績がある22歳のヤカ・フバラ(スロベニア)が139・5メートル、127メートルの278・7点で制した。

 特大のアーチは描けなかった。?西は1回目131メートルで4位。その直後。同じ43歳で親交があり、テレビ中継のゲストで訪れたプロ野球・日本ハムの稲葉篤紀スポーツ・コミュニティ・オフィサー(SCO)に声を掛けられると、「二塁打だった。次こそホームラン!!」と発奮。だが、2回目も124・5メートルで飛距離を伸ばせず、表彰台を逃した。

 「1回目はパーフェクトに近い。W杯でも通用するジャンプだったが、風がなかった。珍しく2本とも風が当たらず、理不尽な屋外競技。逆転ホームランを打ちたかったが…」と悔しがった。

 それでも、稲葉SCOは「43歳の星。野球でも屋外ではホームランが風に影響される。ジャンプは自然を相手にしないといけないが、それを楽しんでいる。(次週の)W杯では優勝を見たい」と?西にエールを送った。

 13日に最愛の妹・前川久美子さん(享年38)を病気のため亡くし、急きょ帰国。19日の葬儀後、札幌2連戦に出場した。次週は30、31日のW杯札幌大会(大倉山)。「悔しい思いばかりしているので、そろそろ(W杯で)表彰台に乗りたい」と力を込めた。

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