アディダス 国際陸連の公式協賛社撤退へ ドーピング問題影響

[ 2016年1月25日 09:25 ]

 ロシア陸上界の組織的なドーピングや国際陸連の汚職問題を受け、国際陸連の公式協賛社からドイツのスポーツ用品大手アディダスが撤退する方針であることが24日、分かった。関係者によると、2008年から19年まで11年の長期契約を結んでいたが、3000万ドル(約35億円)以上の大きな損失になる見通しだ。英BBC放送(電子版)が報じた。

 世界反ドーピング機関(WADA)の第三者委員会が調査報告書を公表し、アディダスは撤退の方針を固めて国際陸連に意向を伝えたという。昨年8月にラミン・ディアク前会長を引き継ぎ、組織再建を図るセバスチャン・コー会長にとって財政的に大きな打撃となる見込みだ。

 国際陸連の公式協賛社にはトヨタ自動車やキヤノンなど日本企業も数多く名を連ねている。

 アディダスは国際サッカー連盟(FIFA)の汚職事件に対しても、組織改革へ独立した監視機関の設置を求めている。(共同)

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2016年1月25日のニュース