東芝 6季ぶりVスルリ…コンバージョン外れノーサイド

[ 2016年1月25日 05:30 ]

<パナソニック・東芝>後半ロスタイム、コンバーションを外し、肩を落とす東芝・ステイン。パナソニック・山田(左)はガッツポーズ

ラグビートップリーグ決勝 東芝26―27パナソニック

(1月24日 秩父宮)
 逆転を狙ったコンバージョンが外れると、東芝フィフティーンはすぐにステインの元へ駆け寄った。とてつもなく大きな1点差で6季ぶりの優勝はならず。自身初の日本一を逃したW杯日本代表主将のNo・8リーチは「東芝の強みは出せた」と話したが、冨岡鉄平監督は「まだ力の差を感じた」と声を絞り出した。

 6点差の後半ロスタイム、自陣からのラストアタックで突破したステインがゴール前まで独走。さらに右展開でCTBカフイが「(相手反則の)アドバンテージが出ていた」とキックパスを狙い、弾んだボールをWTB豊島が右中間へ押さえた。ドラマのような劇的トライで1点差。それでも指揮官は「(優勝の)ストーリーとしては弱いかな。つなぎまくって真ん中にねじ込んだら勝てた。必然で勝てる結果じゃなかった」と振り返った。

 ロックの梶川、小滝やフランカー山本浩ら若手が成長し、伝統のFWがパワーアップ。この日も密集でターンオーバーを連発して王者を苦しめたが、優位なはずのスクラムが「そこまで押せなかった」(リーチ)のは誤算だった。
 冨岡監督は「FWががっぷり四つではウチは勝てない」と話し「来年は(優勝を)必然にしたい」と雪辱を期した。 (中出 健太郎)

 ▼SO・森田主将(最後のコンバージョンは)入ってくれとみんながステインの右足に願いを込めて待っていたと思う。パナソニックが素晴らしかった。それに尽きる。

 ▼ロック・大野 優勝できず非常に悔しいが、超満員の秩父宮で試合ができたのは選手としては本望。来年につながるゲームだった。

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