琴奨菊 写経でメンタル強化 願意には「感謝の心」

[ 2016年1月25日 05:55 ]

深川不動堂の写経道場で写経に励む琴奨菊

大相撲初場所千秋楽

(1月24日 両国国技館)
 大関琴奨菊(31=佐渡ケ嶽部屋)が、日本出身力士として10年ぶりに賜杯を手にした。その陰には、精神的な弱さを克服するため励んだ「写経」があった。
【千秋楽取組結果】

 琴奨菊が精神を鍛えるため写経にも取り組んでいた。2010年に知人のすすめで開始。大関昇進をかけた2011年7月の名古屋場所前には、深川不動堂(東京都江東区)で“写経行”に挑んだ。写経道場では、左手に筆を持ち約1時間半かけて「般若心経」の経典に書かれた278文字を丁寧に書写した。最後に願い事を書く「願意(がんい)」には「感謝の心」と書いた。当時は八百長問題で相撲界に激震が走った時期。琴奨菊は「相撲できることを感謝してやっていきたい」と話していた。深川不動堂は本紙の取材に「写経の効果で心のゆとりが生まれたことで優勝につながったのであれば喜ばしい」と語った。

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