松山、マジカルチップ!10番2打目で神業…PGAサイト絶賛

[ 2015年2月22日 05:30 ]

第2ラウンド、2番でアプローチショットを放つ松山英樹

USPGAツアー ノーザントラスト・オープン第2日

(2月20日 米カリフォルニア州パシフィックパリセーズ リビエラCC=7349ヤード、パー71)
 17位から出た松山英樹(22=LEXUS)は2バーディー、3ボギーの72で回り、通算イーブンパーの142。21日に第2ラウンドの残りが行われ、26位で第3ラウンドに向かった。第2ラウンドはスコアを落としたが、10番で絶妙なアプローチでギャラリーを沸かせた。71だった石川遼(23=CASIO)は通算6オーバーの103位で出場4戦連続の予選落ち。70のレティーフ・グーセン(46=南アフリカ)が通算6アンダーで首位に立った。

 持ち前の粘り強さで耐え切った。松山は「自分の状態が悪かったが、イライラしながらもよく踏ん張れた」と及第点をつけた。

 風が吹き、グリーンも硬くなる難しいコンディションだったが、1番パー5は残り193ヤードを7Iで2オン。イーグルは逃したもののバーディーと上々のスタートを切った。しかし「ショットが良くなりそうで良くならなかった」と8、9番はいずれもフェアウエーからグリーンを外してボギー。松山らしくないミスが続いた。

 最後までショットに苦しんだが、10番パー4では見事なリカバリーを見せた。3Wでの第1打を大きく曲げて左のラフに打ち込んだ。ピンまで残り49ヤード。目の前には低い木が立ち並んでいる。8Iを手にした松山は枝に当てないように低いチップショットを放つと、ボールはフックラインを描きながらピンそば30センチに寄った。ギャラリーから大きな拍手を注がれながらバーディーを決めた松山は「まぐれですよ、あんなの」とひょうひょうとしていたが、PGAツアーの公式ページは“松山英樹のマジカル・チップショット”のタイトルで動画を掲載。それほど価値のある一打だった。

 「もうちょっと状態が良ければピンも狙える」と不満げな表情も見せたが、この日は上位も伸びず、首位とは6打差にとどめた。2位に入ったフェニックス・オープンでは首位と8打差の27位で迎えた第3ラウンドで爆発している。再び優勝争いを演じたい22歳は「我慢して崩れないように少しでも(スコアを)戻して、爆発すればチャンスがある。優勝のチャンスがあるところで終われるようにしたい」と力を込めた。

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