三星ママ 五輪で花道「引退試合になる」

[ 2014年2月7日 05:30 ]

両手に施したネイルアートを笑顔で見せる三星マナミ

ソチ五輪 フリースタイルスキー 女子ハーフパイプ

 新種目の女子スキー・ハーフパイプ(HP)日本代表の三星マナミ(30=野沢温泉ク)がソチ五輪限りでの引退を表明した。6日、母校の横浜市立鴨居中学校を表敬訪問。体育館で行われた壮行会で、約570人の後輩を前に「五輪が引退試合になる」と発表した。夫である上野雄大コーチ(32)に加え、長女すみれちゃん(4)もソチ入り。家族のサポートを受け、最初で最後の五輪で初代女王を目指す。

 先輩を誇らしげに見つめる後輩たちを前に、三星が継続することの大切さを説いていた時だった。「2月20日にゲームがある」と言うと、強い決意を持って言葉をつないだ。「私には子供がいるので、これ以上の競技生活は考えていません。五輪が引退試合になります。滑ることに区切りを付けたいと思います」。HPの草分け的存在は五輪後の引退を明言した。

 「(引退を周囲に)明言しまくってます」と語った三星だが、公に明かすのは今回が初めて。「子供たちの前で発表して、気持ちを固めるためにもあえて口にしました。次があると思うと気持ちがぶれるので」と狙いを明かした。最初で最後の五輪に懸ける思いは、より強いものになった。

 法大卒業後、アルペンから、当時は五輪種目でなかったHPに転向。09年に引退し、同年11月にはすみれちゃんを出産した。平凡ながら幸せな生活を送るつもりだったが、10年秋にソチ五輪でスキーHPが正式種目に採用されることが決まり、悩んだ末に復帰を決断した。2度目の引退となるが「母としてエクストリーム(過激な)スポーツを続けるのは難しい」と引退撤回や再復帰は考えていない。

 だからこそ「子供も(ソチに)連れて行きますし、両親も、夫の両親にも見せます」と明かした。昨季には海外遠征のため、3歳だったすみれちゃんと4カ月も離ればなれになったこともある。家族を犠牲にしてきたからこそ、その分、恩返しをしたい。予選、決勝が行われる20日は、三星一人ではなく上野家の4年間の集大成でもある。

 小学校時代には子役としてNHK教育テレビ(現Eテレ)「天才テレビくん」などにも出演した経歴を持つママさんアスリート。あと2週間の現役生活を、全力で滑りきる。

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