萩野“有終金”必ず!得意400M個メで有言実行だ

[ 2013年8月4日 06:00 ]

男子800メートルリレー決勝、5位に終わり悔しがる(左から)小堀、萩野、外舘、アンカーの松田(下)

水泳世界選手権第14日

(8月2日 スペイン・バルセロナ)
 萩野公介(18=東洋大)が新たな偉業にチャレンジする。2日の男子200メートル背泳ぎ決勝は1分55秒43の5位に終わったが、同800メートルフリーリレー決勝では第1泳者で奮闘し日本の5位入賞に貢献。得意とする4日の男子400メートル個人メドレーでは、初の頂点と、世界大会で日本初となる3個目のメダル獲得を狙う。男子200メートル背泳ぎ決勝で4位に終わった同種目のロンドン五輪銀メダリストの入江陵介(23=イトマン東進)はレース後、引退の可能性を示唆した。

 萩野が日本を引っ張った。800メートルフリーリレー決勝で任されたのは第1泳者。今大会15本目のレースは1分45秒93と自己記録を0・01秒更新し、4位でつないだ。日本は外舘、小堀、松田が力泳しメダル争いを演じたものの、5位入賞となった。

 64年東京五輪以来49年ぶりの表彰台には届かなかった。それでも萩野は「4人の持ってる力を出し切れたいいレースだった。悔いがないと言ったらおかしいけど、やりきることができた。次はメダルを獲れるように頑張りたい」と胸を張った。

 その一方で、5つ目の個人種目となった200メートル背泳ぎ決勝では課題が浮き彫りとなった。ラスト50メートルはロクテら、上位3人を上回る28秒77のラップで追い上げたが及ばず5位。「もうちょっと前半から積極的に行ければよかった。最後50メートルもピッチが上がって、キャッチやフィニッシュでバタついてしまった」と課題を挙げた。背泳ぎは4泳法で最も得意としていたが、世界は甘くはなかった。

 日々進化を遂げる18歳には、最後の大仕事が待っている。今大会は400メートル自由形、200メートル個人メドレーで銀メダルを獲得。4日は金メダルの期待がかかる400メートル個人メドレーに出場する。目標は「金メダルを含む複数メダル」。しかも、個人で1大会3個のメダル獲得となれば、五輪を含めた世界大会で日本最多となる。「ラストスパート」に向け、期間中は長めのクールダウンで持久力維持に専念。3日はレースのない休養日で、調整練習に終始した。世界にその名をとどろかせた大会を締めくくるため、萩野の視界には表彰台の真ん中しか入っていない。

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