入江 涙の4位「今リオは考えられない」…引退示唆

[ 2013年8月4日 06:00 ]

男子200メートル背泳ぎ決勝、メダルを逃しぼう然とする入江

水泳世界選手権第14日

(8月2日 スペイン・バルセロナ)
 金メダルを狙った入江は4位に沈んだ。09年から世界大会で表彰台に立ち続けた得意の200メートル背泳ぎでメダルを逃し、「ただただ悔しい」と涙目。落胆も大きく「今は頭が混乱していて分からない」と、しばらくはぼう然自失の状態だった。

 頂点への重圧に苦しんだ。昨年のロンドン五輪は100メートルで3位、200メートルで2位。肩の痛みで調子が上がらずコーチと衝突することもあった。萩野ら若手の台頭にも焦る一方だった。「この1年は引退という2文字を頭に持ちながらやってきてしまった」と声を詰まらせた。世界の舞台で厳しい現実に直面し「やっぱり自分は真ん中には立てない人間なのかな。正直、今リオは考えられない」と漏らす場面もあった。

 また、800メートルフリーリレー決勝でアンカーを務めた松田も「新しい場所でチャレンジした一年。(今後は)ゆっくり考えたい」と語った。決勝では1分45秒59(200メートル)と力泳しメダル争いに貢献しただけに「本当にいい泳ぎだった。辞めてしまうのかな…」と平井コーチ。萩野らの躍進が目立つ一方で、ロンドン五輪メダリストたちの去就も注目される。

 ≪50メートル背泳ぎ棄権≫入江が3日の男子50メートル背泳ぎ予選、鈴木も同日の女子50メートル平泳ぎ予選を棄権した。ともに4日に行われる男女の400メートルメドレーリレーに備えての回避。同リレーは昨夏ロンドン五輪で男子は銀メダル、女子は銅メダルを獲得しており、今大会でも表彰台、金メダル獲得を狙っている。

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2013年8月4日のニュース