決勝ラウンドで学んだ苦労…石川は今後に生かせるか

[ 2010年2月8日 15:20 ]

ノーザントラスト・オープンで32位となった石川遼

 米男子ゴルフツアーで自身今季初戦となった7日までのノーザントラスト・オープンで石川遼は4位で予選を突破、上位進出への期待が膨らんだ。しかし、初のトップ10入りを目指した決勝ラウンドではずるずる後退。自己最高の32位にはなったが「これが米ツアーなんだ」と、その厳しさもあらためて実感した。

 国内で大きな武器になる飛距離も、飛ばし屋ぞろいの米ツアーでは優位にならない。得意のドライバーショットで「一緒に回った選手に置いて行かれる場面がほとんど」と振り返った通り、この大会での平均飛距離は出場選手中63位の260・9ヤード。「さらに飛距離を追求すること。ナイスショットの確率を上げること」と課題を口にした。
 また、厳しい天候も米ツアーの特徴だが、豪雨の後の快晴で硬くなった最終日のグリーンにも苦しんだ。米国を主戦場にする今田竜二にとっては「まだ軟らかく、最高のコンディション」。だが、石川は状況の変化に対応できなかった。苦しかったラウンドを「最終日は一番タッチが合ってなかった」と振り返った。
 だが、こうした“苦労”をあっという間に自分の力に変えるのは、石川の長所だ。「この経験は大きい」と話す18歳が決勝ラウンドで学んだことは少なくない。西海岸での大会はあと2試合。「もっともっと調子を上げていきたい」と抱負を語った。(共同)

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2010年2月8日のニュース