もう一度表彰台へ!しっかり五輪に合わせてきた里谷

[ 2010年2月8日 15:03 ]

記者会見を終え、ポーズをとる里谷多英

 バンクーバー冬季五輪フリースタイルスキー女子モーグルで5大会連続出場の里谷多英(フジテレビ)は7日、バンクーバー市内で上村愛子(北野建設)らと記者会見に臨み、腰痛についての質問に「大丈夫です」と力強く答えた。同席した林辰男監督は「しっかりと五輪に合わしてきた。さすがだ」とうなずいた。

 里谷は「五輪はいつも緊張する。コースではベテランも若手も関係ない。1人の選手として一生懸命戦う」と代表決定の直後に語った。33歳はどっしりと構え、気負いもない。
 年始から長野県白馬でエアの練習に励み、着地で腰を痛めた。北米のワールドカップ(W杯)に向かったが、結局欠場した。帰国後は懸命にリハビリテーションに励み、1月下旬から福島県での合宿に加わり、エアを飛んで復調を示した。
 昨年12月以降は実戦経験はなく、普通ならば萎縮しそうな状況だ。だが、1998年長野大会で大方の予想を覆して金メダルに輝き、2002年ソルトレークシティー大会も銅メダルを獲得した。今季の開幕直後には「強い選手が勝つのでなく、勝った選手が強い。五輪は不思議な場所」と話した。
 不安要素は考えず、集中力を高めて13日(日本時間14日)の試合を見据える。「表彰台に立ったときの感覚が忘れられない。もう一度、味わいたい」と漏らしたことがある。三たび歓喜の瞬間は訪れるか。(共同)

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2010年2月8日のニュース