遼くん 初イーグル!トップ10入り狙う

[ 2010年2月8日 06:00 ]

第2ラウンド、17番でイーグルを決め、ガッツポーズする石川遼

 USPGAツアーのノーザントラスト・オープン第3日は6日、米カリフォルニア州パシフィックパリセーズ リビエラ・カントリークラブ(7325ヤード、パー71)で行われ、石川遼(18=パナソニック)は第2ラウンドの残り5ホールと第3ラウンドの17番までを消化し、通算6アンダーで首位と8打差の暫定12位となった。第2ラウンドは17番で米ツアー初のイーグルを奪取し、4位の好位置につけて決勝ラウンドに進出した。しかし、第3ラウンドではショットに前日までの安定感がなくスコアを伸ばせずじまい。優勝のチャンスは遠のき、米ツアーのレベルの高さをあらためて痛感させられた。

 2時間半のインターバルを挟んでスタートした第3ラウンドで、石川のショットは左に曲がり続けた。14番では10メートルのバーディーパット、15番では11メートルのパーパットを決める粘りを見せた。17番のバーディーで第3ラウンドをイーブンに戻したが、通算6アンダーで順位は暫定12位まで落ちた。
 「たいていの米ツアーの試合ではパープレーじゃ置いていかれる。やはり3日目、4日目はスコアを伸ばさないと駄目。いい経験になりました」。首位のS・ストリッカーは手の届かない14アンダー。悲願の優勝は厳しくなり、石川も表情を曇らせた。
 第2ラウンドまでは優勝が十分、狙える手応えだった。この日は、前日にサスペンデッドとなった第2ラウンドを1時間半遅れで再開。残り5ホールを消化し、17番パー5では米ツアーでは初めてのイーグルを奪った。
 「凄くいいショットが打てた。それだけで満足していた。まさかのショット」。残り124ヤードからの3打目。アプローチウエッジの真しんで球をとらえ、スイングのタイミングもぴたりと合った。ボールの落下する放物線がきれいにピンと重なると、グリーン周りでドッと歓声がわき上がった。日本ツアーで23個のイーグルを稼いできた石川だが、米ツアー初の快感に思わず右手を突き上げた。
 会心の一打はこの日の「ショット・オブ・ザ・デイ」にも選ばれ、米ツアーの公式サイトに映像がアップされた。ラウンドハイライトにも石川が登場した。昨年は米ツアーデビュー戦で予選落ち。その雪辱を果たしたばかりか、優勝もうかがえる4位で決勝ラウンドに進出。米ツアーにおいて確実に存在感を示した1日となった。
 結局、天候が回復した第3ラウンドで停滞して優勝こそ遠のいたが、それでも2位グループまではまだ3打差。「トップ10を何とか目指したい。そのためには3つ、4つ伸ばさないと」。米ツアー初のトップ10入りへ向け、石川がどん欲にチャージをかける。
 <今田もイーグル!パット絶好調19位まで浮上>今田が2ラウンド連続の68をマークして、通算4アンダーの19位まで浮上した。「今シーズンで一番、3メートルから5メートルのパットが入った」と、503ヤードの1番パー5から4メートルのパットを沈めてイーグル発進。その後もミドルパットを次々に沈めて後半は4バーディーを奪った。「このコースで1日3アンダーならいいゴルフができているということ」と上位進出にも自信をのぞかせた。

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2010年2月8日のニュース