悔し涙の伊藤「表彰台に立ちたかった…」

[ 2009年3月7日 18:30 ]

モーグルの上村が優勝 初の世界一に

 【フリースタイルスキー世界選手権】女子モーグル決勝で最後に滑った上村が1位になった瞬間、それまで3位だった伊藤の表彰台は消えた。フィニッシュエリアでは上村と笑顔で健闘を称え合ったが、コースの外に出た伊藤はすぐに涙を流した。「表彰台に立ちたかった。もっと強くなろうと思う」と、声を振り絞った。
 ターンの技術は進歩してきている。この日も雪質の違った予選と決勝を、ともに無難に滑った。しかし、スピード点がトップ10の中では最下位だったように、まだまだ向上の余地があり「いい滑りはできたけど、スピードが課題」と反省した。
 2月下旬のワールドカップで自身初の表彰台。3度目の世界選手権で、一線級の仲間入りをしたことは、しっかりと証明した。「(8日の)デュアルモーグルに向けて集中します」。普段は温和な21歳の女子大生は、力強く言った。

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2009年3月7日のニュース