右ひじ痛も何の!錦織ホーム初見参で完勝

[ 2009年3月7日 06:00 ]

必殺の「エア・ケイ」を決める錦織

 男子テニス国別対抗戦デ杯アジア・オセアニアゾーン1部2回戦日本―中国第1日は6日、大阪なみはやドームサブアリーナでシングルス2試合が行われ、世界ランキング97位のエース・錦織圭(19=ソニー)は第2試合で同858位の張択(18)をストレートで下した。デ杯ではホーム初登場となった錦織は、右ひじ痛を抱えながらも満員2133人のファンを魅了。第1試合の添田豪(24=ミキプルーン)もストレート勝ちし、2連勝の日本は3回戦進出へ王手をかけた。

【Go!アスリート錦織圭】

 最後の相手リターンがアウトになると、錦織は右手で小さくガッツポーズをした。「(デ杯)初のホームで緊張感もあった。1月に痛めた右ひじも違和感があって今の自分に自信がない。内容より勝利を第1目標にした」とホッとした。
 初対戦の相手は格下だったが、1メートル90から繰り出すサーブとフォアに苦しんだ。緊張感と右ひじ痛で「エア・ケイ」に力強さもない。第1セット終盤以降は休憩時に竹内監督から右ひじにアイシングと消炎剤を塗ってもらいながらプレーし、地力の差で押し切った。
 国別対抗戦のデ杯には思い入れがある。05年のなみはやドームでのタイ戦に練習パートナーとして参加し「熱気が凄くて日本代表としてプレーしたくなった」。周囲は調整の難しさもあって参加に消極的だったが、志願の出場。「昨年のアウェー、インド戦の勝利よりも喜びが違いますね」と笑顔だった。

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2009年3月7日のニュース