バンクーバーも見えた 愛子「体も動いている」

[ 2009年3月7日 11:21 ]

 前日に降った雨が凍って斜面を硬く締め、最大斜度37度のコースをさらに難しくした。多くの選手がミスする中、上村が実力を見せつけて予選を首位で通過。地元の大声援に笑顔で応えた。

 「予選はいつも緊張する。世界選手権、猪苗代ということでさらにナーバスになった」という。スタート直前の表情は少しこわばっていた。だが、滑りだすと、いつもの強い上村に戻った。
 第1エアのヘリコプターでしっかりと着地し、リズムよく急斜面に突入。一瞬右にそれかけたが、崩れることはなかった。加速して第2エアの後方宙返りも決めた。ただ1人30秒を切り、両手を突き上げた。
 エアとスピードの得点は1位、ターンも2位と予選としては十分な内容だった。前日に痛みを訴えた左ひざの不安も全く感じさせず「コーチに練習通りに滑るだけといわれ、それができてよかった。体も動いている」とうなずいた。
 悲願の初優勝に向けて好発進した。今大会で表彰台に立てばバンクーバー五輪代表にも内定するが、まずは決勝に集中する。「また雪質も変わる。攻めるところは攻めて、丁寧に滑りたい」と気を引き締めた。

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2009年3月7日のニュース