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【森保Jの26人】柴崎岳 ロストフの雪辱期す屈指の司令塔

[ 2022年11月15日 04:50 ]

日本代表のMF柴崎岳
Photo By スポニチ

 日本屈指のレジスタが4年前の借りを返す。クールな印象の柴崎だが、根底にあるのは根っからの負けず嫌いだ。小学2年からサッカーを始めた青森・野辺地スポーツ少年団で指導した橋本正克さん(63)は「ボールタッチの柔らかさ、視野の広さ、どれをとっても小学生のレベルを超えていた」と当時を振り返る。

 高度なプレーを簡単にやってのける一方、勝負に対しては並々ならぬ闘志を燃やしていたことが特に印象に残っているという。4年生の県大会準決勝、5年生の新人戦決勝、そして6年生の全日本少年大会県予選決勝など、ことごとく敗れ、そのたび悔し涙を流した。橋本さんは「敗戦が岳を成長させた」とみている。

 そこからはさらに努力を重ね、6年生の県予選決勝以降、県大会は全て優勝した。「岳が成長することで、周囲の選手も成長する。悔しさをバネにできる選手だった。W杯でも日本のために頑張ってくれると思う」と期待を込める。

 8強まであと一歩のところで敗れた18年W杯ロシア大会の“ロストフの悲劇”を経験した数少ない、現代表プレーヤー。ロシアの屈辱を胸に、スペインの地で孤軍奮闘を続けてきた。負けず嫌いの男が、雪辱に燃えていないわけがない。

 ◇柴崎 岳(しばさき・がく)1992年(平4)5月28日生まれ、青森県出身の30歳。青森山田高から11年に鹿島加入。16年クラブW杯決勝のRマドリード戦で2得点と活躍。17年1月にスペイン2部テネリフェ―ヘタフェ―デポルティボを経て、20年からレガネス。18年ロシア大会では全試合にボランチとして先発出場した。日本代表59試合3得点。1メートル75、64キロ。利き足は右。

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2022年11月15日のニュース