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【森保Jの26人】浅野拓磨 ドイツでの経験生かし恩師の力に

[ 2022年11月15日 04:50 ]

浅野拓磨
Photo By スポニチ

 代表発表翌日の2日、FW浅野は自身のSNSに一本の動画を投稿した。本選から漏れ、予備登録メンバーだった4年前のW杯。失意の中、スタンドから撮影した1次リーグ初戦、コロンビア戦の選手入場の映像だった。「この日からもうすぐで4年半。あの日に決めた夢が少しずつ近づいてきてる」と添え、世界の舞台で暴れる瞬間を心待ちにする様子をつづった。

 9月に負った右膝内側側副じん帯断裂の影響が長引き、クラブで戦列復帰を果たすことなく代表へ合流。当面の目標として、17日の親善試合カナダ戦出場を見据える。指揮を執る森保監督は、浅野にとって広島時代の恩師。力になりたい思いは誰よりも強い。残された時間は少ないが、一秒でも早く万全に戻すことがカタールでの最初の目標となる。

 ドイツ1部に所属する浅野の存在は、日本代表にとって大きなアドバンテージになり得る。23日にぶつかるドイツに対して「特徴は肌で感じている」と語り「アジリティー、スピードの部分はやれる」と自信たっぷりに分析している。持ち前の速さに加え、前線ならどこでもこなせるユーティリティー性も武器。ここぞの一撃で世界を黙らせるつもりだ。

 ◇浅野 拓磨(あさの・たくま)1994年(平6)11月10日生まれ、三重県菰野町出身の28歳。四日市中央工から13年に広島入り。16年まで所属し、その後シュツットガルト、ハノーバーなどを経て、昨夏、ドイツ1部・ボーフムへ加入。移籍1年目は27試合で3ゴール4アシスト。国際Aマッチは36試合7得点。1メートル73、71キロ。利き足は右。

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2022年11月15日のニュース