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最後まで「嘉人劇場」 引退発表のC大阪・大久保が本拠ラストマッチ「久しぶりに豪快に外しました」

[ 2021年11月28日 05:30 ]

明治安田生命J1第37節   C大阪2ー1名古屋 ( 2021年11月27日    ヨドコウ )

<C大阪・名古屋> 引退セレモニーで莉瑛夫人のメッセージが読み上げられる中、空を見上げるC大阪・大久保 (撮影・後藤 大輝)
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 C大阪は今季限りで現役を引退するFW大久保嘉人(39)が本拠地ラストマッチの名古屋戦に先発。後半40分までの出場でJ1歴代最多ゴール(191得点)の更新はならなかったが、2―1の逆転勝利をベンチで見届けた。希代のストライカーを慕う名古屋のFW柿谷曜一朗(31)も惜別ゴールを決めるなど、ピッチは大久保一色に染まった。

 ホームのラストマッチもハラハラドキドキの大久保劇場だった。9月26日以来、6試合ぶりに先発。前半8分、MF清武から縦パスが入るとDFを背負いGKと1対1になった。だが右足で放ったシュートは枠を捉えられず、ため息を誘った。その後もチャンスは訪れるも決められず、後半40分に交代。勝敗が決したのは、主役が去った2分後だった。右CKからDF西尾が頭で合わせ決勝ゴール。厳しい顔つきだった背番号20は一瞬で、笑顔になった。

 「久しぶりに豪快にシュートを外しました。これがFWの宿命。決められたらいいですけど、これの繰り返しで191点取ったんです」

 誰よりもゴールを決めてきた自負があるからこそ、あえてあっけらかんと振り返った。引退会見では「細い糸がつながっている」と苦しいことが多い現状を表現した。だが、退路を決めたことで「久しぶりに楽しくサッカーをさせてもらった」。事実、前半のみで放ったシュート4本は両軍最多。「あれだけチャンスもあったし、勝ってこのような送り方をしてもらい最高です」と感謝した。

 仲間の思いも一つに重なった。決勝ゴールを決めた西尾は「この1年、本当に嘉人さんにお世話になったから、僕の点で勝利を届けられてうれしい」と喜び、小菊監督は「大久保嘉人を無冠のまま引退させるわけにはいかない」と言った。

 リーグ最終戦でJ1歴代最多ゴールの更新、そして準決勝まで勝ち進んでいる天皇杯。「タイトルを獲って終われたらうれしい」。誰からも愛されたストライカーのドラマはまだ続く。(康本 園子)

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