静岡学園・川口監督、3度目挑戦でついに「努力と苦労が報われた瞬間」

[ 2020年1月14日 05:30 ]

第98回全国高校サッカー選手権 決勝   静岡学園3―2青森山田 ( 2020年1月13日    埼玉 )

胴上げされる静岡学園・川口監督(撮影・西海健太郎)
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 ぶれない指導方針が結実した。09年の監督就任から3度目の全国挑戦で初戴冠。試合後、イレブンから胴上げされた静岡学園・川口修監督(46)は「いやぁ、しびれましたね。これまでの努力と苦労が報われた瞬間」と万感の思いを口にした。

 前半は相手の素早い寄せに苦しみ、準決勝まで16得点を挙げた攻撃陣は鳴りをひそめた。それでもハーフタイムに選手間の距離を修正。後半からは自慢のドリブルで次々に好機を生み、前年王者との打ち合いを制した。

 静岡県勢は4年連続で初戦敗退中だった。「勝負に徹することで個性が失われていった」と、かつてサッカー王国と呼ばれた静岡県の衰退を分析する。その中でも「コンセプトはずっと変わらない」。井田勝通前監督(77)の時代から豊かなテクニックで圧倒するのが伝統だ。「上の舞台で通用するためには技術を身につける必要がある」とウオーミングアップからドリブル練習を取り入れるなど、徹底的に個の育成に全力を注いだ。DF阿部健人主将は(3年)は「自分たちの真骨頂を全国の舞台で証明できたことはうれしい」と胸を張る。

 「この優勝をきっかけに静岡県が盛り上がればいい」と川口監督。身体能力の重要性が増した現代の高校サッカー界においても“王国”の名にふさわしい、南米を思わせる高い技術と状況判断で、全国の頂点に立った。

 ▼U―23日本代表MF旗手(静岡学園OB、16年卒)後輩が頑張ってくれることで自分もまた頑張ろうって思えるので本当に。(遠征中で)試合は見ていないですけどおめでとうございますって感じです。

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