【城彰二氏の総括】静学攻めの哲学貫き化学反応起きた

[ 2020年1月14日 08:44 ]

第98回全国高校サッカー選手権 決勝   静岡学園3―2青森山田 ( 2020年1月13日    埼玉 )

前半、静岡学園・中谷(5)はゴールを決め喜ぶ(撮影・西尾 大助)
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 静岡学園の24年ぶりの優勝で幕を閉じた全国高校選手権。ドリブルを主体としたサッカーで、強豪・青森山田の連覇を阻んだ。静岡学園の勝因や、今大会のレベルについて、連日、多くの試合を見届けた元日本代表FWで本紙評論家の城彰二氏(44)が総括した。

 静岡学園の勝因はドリブルとパス主体で攻める哲学を貫いたことと、前半終了間際に1点返したことだった。0―2と1―2では後半の勢いが違う。青森山田に前からプレッシャーをかけられてボールを奪われ、2点リードされたが、ワンチャンスで得点したことで流れが変わり後半は積極的に攻められた。

 静岡学園の1点目と3点目はFKからだが、いずれもドリブルで仕掛けたからFKを得ることができた。後方にパスをつないでいたらFKは得られなかったはず。前が空いたら積極的にドリブルで仕掛けたことで、相手に圧力がかかり、化学反応を起こした。

 青森山田もドリブルを警戒して後半は守備ラインを下げるしかなくなった。力が拮抗(きっこう)したチーム同士の試合はセットプレーが勝負を分けるもの。哲学を貫いてドリブルで仕掛け続けたからこそ、静岡学園は勝利を呼び込むことができた。

 大会全体を見渡しても、今大会はレベルの高いチームが多かった。技術面でもJクラブとの差は縮まったように見えた。ただ、組織的なサッカーで戦うチームが多くなっても、やはり、得点を奪うにはシュート力など個の部分は大きい。青森山田の松木(1年)や昌平の須藤(2年)ら1、2年生にいい選手が多かった。来年どれだけ成長するか楽しみだ。 (元日本代表FW)

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