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マネ封じた!酒井宏の積極守備、相手の進入許さず押し込まれる場面ほぼなし

[ 2018年6月26日 09:38 ]

W杯1次リーグH組   日本2―2セネガル ( 2018年6月24日    エカテリンブルク )

<セネガル・日本>前半、マネに対して体を張ってディフェンスする酒井宏(右)(撮影・西海健太郎)
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 【セネガル戦分析】高い身体能力を持つ相手にハードワークで立ち向かった。決定力を持つ世界トップクラスの高速アタッカー、FWマネを止めることがこの試合の大きなキーポイントだった。対峙(たいじ)したのは右サイドバックの酒井宏。プレー回数は68回で、ボールを奪われることなく保持したのは56回(成功率82・4%)と安定したプレーを見せた。68回のうち36回は敵陣でのプレー。空中戦では8戦4勝でDF吉田に次いでチーム2位の勝率。右のペナルティーエリア脇でのプレーは1回だけで進入を許さず、高い位置での守備で自陣に押し込まれて守備に追われるシーンはほとんどなかった。

 攻撃面で光ったのがMF柴崎。走行距離は10・661キロでDF長友(11・008キロ)に次いでチーム2位だった。柴崎が出したパスをピッチ図に表すと、左右に広く動いて、相手の嫌がる位置からパスを出している。これが走行距離が長くなった要因だ。47本のパスを距離別に見るとショートパス(15メートル未満)18本、ミドルパス(16〜30メートル未満)18本、ロングパス(30メートル以上)11本。成功率(36・4%)が高くないロングパスだが、相手DFの裏を狙い続けたことが、前半34分のMF乾の同点ゴールへとつながった。まさにチームの司令塔としてけん引する存在に大きく成長した。(土井 隆史)

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2018年6月26日のニュース