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【W杯 今日の注目選手】アイスランドを熱くする背番「10」G・シグルドソン

[ 2018年6月26日 22:00 ]

W杯1次リーグD組   アイスランド―クロアチア ( 2018年6月26日    ロストフナドヌー )

アイスランドの10番を背負うシグルドソン (AP)
Photo By AP

 敗退か、決勝トーナメント進出か。W杯初出場のD組アイスランドは26日、初勝利を懸けて運命のクロアチア戦を迎える。クロアチアとはこの4年半で5度目の“真剣勝負”。14年W杯欧州予選プレーオフは1分け1敗で望みを断たれ、今大会の欧州予選では同組に入り、1勝1敗で1位通過した。これ以上の因縁の相手はいない。

 「以前の成績は関係ない。全く違う試合になる」。因縁よりも相手の充実ぶりを指摘したのは背番号10の大黒柱、MFギルフィ・シグルドソン(28=エバートン)。「最近のパフォーマンスを見ても彼らは世界最高のチームの一つ。攻守に圧倒的で強い。でも、我々に失うものはない」と決意を口にした。

 タレント不在アイスランドの“至宝”。16歳でイングランド2部レディングのユースチームと契約し、英独の中堅クラブで着実にキャリアアップした。トップ下からボランチまでこなすハードワーク型の大型MFで、試合中の走行距離はほぼチームトップ。W杯でも初戦が11・0キロ、2戦目が10・5キロで、いずれも両軍通じて1位だった。ナイジェリア戦ではPKを失敗したが、ミドルシュート、FK、CK全てが高水準の“キック職人”でもある。

 クロアチアのMFモドリッチも同じようなタイプで、「背番号10対決」が勝負の鍵を握る。テクニシャンを多数そろえる相手と違うのは、アイスランドは献身的な守備からチャンスメーク、得点までG・シグルドソンが担うこと。それでも司令塔は「代表のためにプレーするのは幸せ。重圧があることが重要」と言い切った。

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2018年6月26日のニュース