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大久保、磐田移籍が正式発表 川崎Fサポーターに感謝と謝罪「引退の文字が浮かんできていた」

[ 2018年6月26日 10:48 ]

元日本代表FW大久保
Photo By スポニチ

 元日本代表FW大久保嘉人(36)が川崎Fから磐田に移籍することが26日に正式発表された。両クラブが発表した。磐田での背番号は「22」に決まった。

 大久保は1年所属したFC東京から今季、川崎Fに復帰したばかりだったが、得点力不足解消へ白羽の矢を立てた磐田の名波浩監督(45)から熱烈なラブコールを送られ、悩み抜いた末に移籍を決断した。大久保はこの日御殿場キャンプ中のチームに合流し、新天地での練習を開始した。

 大久保は川崎Fを通して「出戻りで帰って来させてもらったにも関わらず、半年で移籍することになり、本当に申し訳なく思っています」とサポーターに謝罪。「かなり悩み、自分自身、とても苦しかったのですが、まだサッカーは辞めたくないという気持ちと、もう一度輝きたいと思い、この決断をしました。悩み続ける日々の中で、『引退』の文字が浮かんできていたことも事実です」と苦しい心情を吐露。さらに「年をとることは、避けられるものではなく、年を重ねるごとに、時間の感覚というか、1日1日の重みが変わってきたことを感じています。36歳になったいま、前に進むスピードを上げていかないと、その変化についていけない。フロンターレで努力し続けることを、最優先に考えていましたが、置かれている現状では、そのスピードを上げることができないと判断しました」と移籍を決めた経緯を明かし「フロンターレは本当に大好きです。チームメイト、スタッフの皆さんはもちろん、ファン・サポーターの皆さんにも本当に感謝しています。本当に本当にありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。

 また、磐田を通しては「はじめまして。大久保嘉人です。大久保嘉人と聞けば、気性が荒いイメージが強く、嫌いな人も多いと思います。でも、磐田の一員になったからには、今までの経験を生かし、クラブのために頑張りたいと思います」とあらためて自己紹介。「ファン・サポーターの皆さんに、1日でも早く認めてもらい、『ジュビロ磐田の大久保』と言ってもらえるように、全力で目標に向かってやりたいと思います。そして、個人的な目標になりますが、ジュビロ磐田で、J1リーグ通算200得点を達成できるように頑張ります。熱い応援、よろしくお願いいたします」と意欲を語った。

 大久保は01年に国見高からC大阪に加入。その後、マジョルカ(スペイン)、ウォルフスブルク(ドイツ)などでプレーし、神戸から加入した川崎Fでは13年から初の3年連続得点王を獲得。昨年オフ、1年間在籍したFC東京から川崎Fに復帰した。自身が持つJ1最多得点記録181を現在も更新中。日本代表としても10年南アフリカ、14年ブラジルと2大会連続でW杯に出場した。

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2018年6月26日のニュース