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【加茂周氏の分析】コミュ力の高さ見せた!ベテランを機能させた監督の采配

[ 2018年6月26日 09:56 ]

W杯1次リーグH組   日本2―2セネガル ( 2018年6月24日    エカテリンブルク )

<セネガル・日本>前半、指示を出す西野監督(撮影 ・西海健太郎)
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 【ボランチ】長谷部と柴崎が攻守に効いていた。長谷部は地味だが、運動量も豊富で相手の攻撃の芽をよく摘んでいた。柴崎は守備も一生懸命やっていたが、攻撃でも守備ラインの裏のスペースを常に見ていて、前線の選手を走らせ、相手の嫌がるところへパスを出していた。

 【マネジメント】西野監督の采配もよかった。短期間でチームを掌握し、よくチームをまとめた。スタッフが全員日本人で言葉も気持ちも通じ合っていたことも大きい。スタメンを決めるのが監督の一番難しい仕事だが、柴崎や乾、香川を起用し、本田をスーパーサブにしてチームを機能させた。本田は一切不満を漏らしていないが、けっこう話し合っているはずで、コミュニケーション力の高さも持っていた。

 【メンバー】本田、岡崎、香川はハリルホジッチ監督だったら代表に選ばれていなかったかもしれない。西野監督はベテランもうまく使っている。サッカーそのものはオーソドックスで特別なことはやっていない。就任して本大会まで時間がなかったので当然かもしれないが、うまく流れをつくった手腕は高く評価したい。(元日本代表監督)

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2018年6月26日のニュース