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【中田浩二氏の分析】セネガルの3トップで守備に余裕、4人で対応する理想的な形に

[ 2018年6月26日 10:11 ]

W杯1次リーグH組   日本2―2セネガル ( 2018年6月24日    エカテリンブルク )

<セネガル・日本>後半、体を張って守備をする(左から)酒井宏、昌子、長友、吉田、長谷部(撮影・西海健太郎)
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 【相手のシステム】セネガルが初戦の4―4―2から4―3―3に変えてきたことが幸いした。3トップを4人で見るので1人余って理想的。中央のニャンを昌子と吉田が見る形が明確になり、むしろ日本は守りやすくなった。全体的にもスピードがある選手が多いが、怖がらずにラインを上げ、うまくカウンターを封じた。セネガルが攻めてきても、慌てることなく対応。序盤でミスから失点したが、うまく切り換えられた。

 【選手交代】2度リードされたが、1点目はミスから。選手は一定の手応えがあったので落ち着いてプレーすることができた。2点目は守備を崩されたものの、それ以外、組織としてはやられていなかったので、選手は「追いつける」と思っていたはずだ。そのタイミングで西野監督が本田と岡崎を入れて「点を取りにいくぞ」というメッセージを出した。本田が決め采配が的中した。本田は調子そのものはあまりよくないが、初戦はアシスト、この試合も得点と決定的な仕事をしているところはさすがだ。

 【ポーランド戦】これまで以上に難しい試合になる。相手は敗退が決まっているが、「勝てる」と思って臨むとやられる。こういう状況ではメンタルが重要だ。日韓大会の時も最終戦のチュニジア戦は引き分け以上か負けても2点差以内なら決勝トーナメントに進出できた。勝ち以外は考えず、2―0で勝って1位通過した。「自分たちは優位だ」という気持ちを忘れて勝ちにいくこと。残り15分ならいいが、最初から引き分けでいいという気持ちは持たないことだ。(元日本代表DF)

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2018年6月26日のニュース