柴崎　狙ったロングパス！セネガルの対応遅れ見抜き同点呼んだ

Ｗ杯１次リーグＨ組   日本２―２セネガル （ 2018年6月24日    エカテリンブルク ）

＜セネガル・日本＞前半、乾のゴールのきっかけとなるロングパスを出す柴崎（撮影・西海健太郎）
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　柴崎が司令塔として完全に試合をコントロールした。広い視野、冷静な分析、正確なパス。その真骨頂が最も表れたのは、前半３４分のシーンだった。自陣から前線左の長友へとロングパスを供給。「あっち（左）のサイドバックがあんまりいい対応をしていなかったので」。狙いを定めたフィードが、乾の１点目につながった。

　臨機応変に戦術を組み立てた。試合前は連係を取りながら足元でつないでいくプランを描いていたが、「予想以上に（相手の）裏への配給の対応があまりよくなかった」と感じ、随所でロングボールを利用。後半１５分には大迫への絶妙なクロスで決定機を演出する見せ場もつくった。

　Ｗ杯直前の親善試合で定位置をつかむと、ここに来て西野ジャパンの戦術を担う中心に君臨。それでも「自分に対して“もっとできるだろう”という気持ちが強い。納得していない」と笑顔はなく、ポーランド戦へ切り替えた。