原口 気迫の先制ダイビングヘッド アウェー大歓声切り裂いた

[ 2016年9月7日 05:30 ]

<タイ・日本>前半、原口のゴール

W杯アジア最終予選B組 日本2―0タイ

(9月6日 ラジャマンガラスタジアム)
 崖っ縁のハリルジャパンを救ったのは原口だった。前半18分、酒井宏の右クロスに体を投げ出し頭から飛び込んだ。「逆サイドのクロスには相手DFの後ろに入ることを考えていた」。狙い通り、相手DFの死角から豪快なダイビングヘッドを見舞った。国際Aマッチ通算3得点目だが、先発では初ゴール。完全アウェーの敵地を沈黙させた。

 先発は「2日前に分かった」と言う。ポジションはもっとも得意とする左サイドだ。これまで代表ではボランチ、右SBで試されたことも。「久々の左サイド。逃したら次はないと思っていた」という。燃えていた。「第一は裏を狙うこと。ただ僕の良さが出るのは開いたとき。幅としてサイドから攻撃できたと思う」。ゴールはまさにその思いの結実だった。

 ハリルホジッチ監督の言葉も胸に刻んでいた。6月のボスニア・ヘルツェゴビナ戦。出場機会のなかった原口は指揮官に直接理由を聞いた。「まだ僕に満足していないって言われた。満足するくらい成長して監督の頭の中心に入っていきたい」。ヘルタではドリブル、シュートの居残り練習が日課になった。アテネ五輪男子110メートル障害代表で筑波大の谷川聡氏と契約を結んで肉体改造に着手。全ては日本代表としてピッチに立つためだった。

 8月28日、ヘルタの開幕戦、フライブルク戦で全2得点に絡み、W杯アジア最終予選に乗り込んで来た。この一戦で自信はさらに膨らんだ。世代交代の期待もかかる原口は「左サイドをやりたい思いがより強くなった。結果を出し続けていくしかない」。後半も手を緩めることなく、左サイドを制圧。指揮官の解任危機もささやかれたハリルジャパンを“元気”づけた。

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