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【鈴木啓太の視点】もっとしたたかに…ほしいカウンターの鋭さ

[ 2016年9月7日 11:30 ]

<タイ・日本>前半、原口のゴール

W杯アジア最終予選B組 日本2―0タイ

(9月6日 ラジャマンガラスタジアム)
 第1戦で負けて、プレッシャーがかかる中で、内容より結果が重視される試合だった。第1戦の課題が克服されたとは言えないが、勝てたことは何よりだし、選手も地に足がついていた。第1戦より自分のポジションでやるべきことをやれていて、ミスも少なくなっていた。

 スタメンを3人入れ替えたが、浅野、原口、山口の3人とも攻守にいいアクセントになっていた。原口はドリブルで仕掛けもできていたし、浅野はスピードを生かして結果を出していた。山口は全体のバランスを見ながらチームを落ち着かせていた。長谷部との呼吸も良く、お互いの役割を果たしながらうまく舵(かじ)をとっていた。

 まだ2試合。今後、オーストラリアやイラクを相手にした際には常に主導権を取って戦えるとは限らないので、カウンターの鋭さが欲しい。スピードのある選手もいる。自分たちのサッカーをすることも大事だが、ボールを保持して攻めることができない時に堅い試合運びで、ゴールを奪ってもいい。もっとしたたかに戦うことも必要だと思う。(元日本代表MF)

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2016年9月7日のニュース