浅野　今度は決めた！“正真正銘”Ｗ杯予選第１号

＜日本・タイ＞後半、浅野はゴールを決め「ジャガー」ポーズ

Ｗ杯アジア最終予選Ｂ組 日本２―０タイ

（9月6日 ラジャマンガラスタジアム）
　ＵＡＥ戦のうっぷんを晴らすかのように、浅野がジャガーポーズを決めた。

　後半３０分、中盤の長谷部からの浮き球のパスに合わせ、快足を飛ばして裏へと抜け出す。頭で足元に落としてペナルティーエリア内へ進入すると、右足で低い弾道のシュートを放つ。ＧＫに当たったが、今度は確実にゴールネットを揺らし「動きだしとちょっとタイミングが合わなかったが、触れば何とかなると気持ちで押し込んだ。新たなスタート、絶対に勝とうと話していた。勝てて良かったです」と口元を緩めた。

　ＵＡＥ戦の負けを誰より納得できなかったのは浅野だろう。途中出場して後半３２分に放ったシュートはゴールラインを割ったかに見えたが、ＧＫにはじき出されて得点を認められなかった。“中東の笛”を象徴するシーンとなったが、浅野自身は「レフェリーあってのサッカー」と誤審にも我慢。前日まで審判への恨み節を発したハリルホジッチ監督の先発起用に見事に応えた。今後の活躍を予感させる、２１歳のスピードスターの国際Ａマッチ２得点目だった。