山根 完封!“発掘”から8年…ノリさんも感無量

[ 2015年6月10日 05:55 ]

<女子W杯 日本・スイス>スイスに勝利し宇津木とハイタッチをかわすGK・山根

女子W杯カナダ大会1次リーグC組 日本1―0スイス

(6月8日 バンクーバー)
 8年間の思いが結実した完封劇だ。初のW杯舞台で先発に抜てきされた1メートル87の長身GK山根が、積極的な飛び出しでスイスの攻撃を封じた。最大のピンチは前半12分。左サイドを抜け出した相手エース・バッハマンのシュートに体を投げ出して防いだ。立て続けに攻め込まれた後半も高さとリーチの長さを生かし、最後までゴールを割らせなかった。山根は「大きな第一歩にしたい」とうなずいた。

 試合後の会見で佐々木監督は「あれから8年ですか…。やっとこの日が来た」と感無量だ。指揮官が女子代表コーチ兼U―17女子代表監督だった06年、将来のGK養成を目指すスーパー少女プロジェクトに参加する16歳の山根を発掘。「おまえがゴールを守れば、日本のサッカーが変わる」と説き、世代別代表に呼び続けた。長身に技術がついていかなかったが、スケールの大きさは一級品。辛抱強く使い続けた成果がやっと出た。

 なでしこは08年北京五輪準決勝で米国に2―4で敗れた。「日本には、あんな小さいGKしかいないのか」。FIFAの要人からそんな声も漏れた。前回大会で好セーブを見せた海堀、そして、コーチングにたけたベテラン福元もいる。だが、世界の強豪と渡り合うためには、サイズの大きな守護神が不可欠だった。今大会、GKのローテーション制を視野に入れる指揮官も「次は迫力ある相手なので、1試合慣れた選手が有力」とカメルーン戦での起用もほのめかした。

 佐々木監督の秘蔵っ子。「“お待たせして、すいません”って(監督に)言っておきます!」と笑顔を見せた山根は、確かな自信を胸に連覇への貢献を目指す。

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