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一体感の勝利…口々に「このチームで戦え幸せ」

[ 2010年7月1日 20:12 ]

サッカーW杯に出場し、南アフリカから帰国して記者会見する日本代表の岡田監督(前列中央)と選手ら。上段左は本田

 「このチームで戦えて幸せだった」。前評判を覆しベスト16まで勝ち進んだ岡田ジャパン。関西空港近くのホテルで記者会見に臨んだ選手らは、口々にチームの「一体感」を語り、団結力の勝利を印象づけた。

 岡田武史監督(53)と選手全員がそろいのスーツ姿で臨んだ約40分間の会見。会場は200人を超す報道陣が埋め尽くした。試合後の興奮が冷めやらないのか、緊張のためか、選手らは引き締まった表情で記者の質問に一つ一つ力強く答えた。
 チームキャプテンとして裏方に徹した川口能活選手(34)は「試合に出た選手も、サポート役も全員が力を百パーセント出した」と報告。キャプテンの長谷部誠選手(26)は「経験のある人がゲームを支えてくれた。素晴らしいこのチームで戦えて幸せだった」。
 4試合で2得点を挙げ世界での評価を高めた本田圭佑選手(24)はやや疲れた様子で「もう少しこのチームでプレーしたかった。達成感よりも残念な気持ちが強い」と淡々と語った。
 チーム崩壊の危機もささやかれたW杯前。重苦しい雰囲気を一変させたのが本田選手だった。第1戦のカメルーン戦で得点すると、真っ先に控え選手のいるベンチに。チームはその後、急速にまとまりを見せ、快進撃につながった。岡田監督の「サッカーはチームスポーツ」との哲学を見事に体現してみせた。
 ファインセーブを連発したGKの川島永嗣選手(27)。「日本を背負っていくという気持ちで臨んだ」と胸を張り「失点が少なかったのはチームの結束力があったから」。前回大会の経験者で鉄壁のディフェンスを誇った中沢佑二選手(32)は、代表チームの成長点を聞かれ「なんでしょう。そこは分からない」と笑顔で切り返した。

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2010年7月1日のニュース