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日本新監督にチリ代表・ビエルサ監督急浮上!

[ 2010年7月1日 06:00 ]

昨年5月のキリン杯で、チリ代表を率いて日本代表と対戦したビエルサ監督

 W杯南アフリカ大会で16強敗退となった日本代表の新監督候補に、チリ代表のマルセロ・ビエルサ監督(54)が挙がっていることが分かった。29日の決勝トーナメント1回戦でパラグアイ戦に敗れ、岡田武史監督(53)が退任を表明。日本協会はW杯終了後、既にリストアップしている複数の後任候補から絞り込む作業に入るが、原博実・強化担当技術委員長(51)はビエルサ氏の手腕を高く評価している。日本代表は30日にヨハネスブルクから帰国の途についた。

 日本協会が岡田監督の後任として、世界の名将に白羽の矢を立てた。関係者によると、6、7人リストアップしている後任代表監督の中にビエルサ監督が入っており、有力候補として調査を続けている。原技術委員長も「アルゼンチンだけでなくチリとか他の国でも監督を務めている。いろんな経験を持っていて、はっきり言って好きな監督」と明かした。
 ビエルサ監督のサッカーはパスをつなぐ攻撃的なもので、オシムジャパン時代から日本が目指すスタイルと似ている。チリは昨年5月のキリン杯(長居)で日本に0―4と大敗したものの、指揮官はゴールを決めた本田などの情報も持っている。今W杯でも62年大会以降白星のなかったチリ代表を16強に導き、世界的な評価も高い。関係者によると、既に2カ国の代表チームやスペインリーグのクラブから水面下の打診を受け、争奪戦は激化。「向こう(ビエルサ監督)もチリに帰ってからイベントがある。南アフリカで話すことはない」という原委員長だが、日本、チリともW杯で敗退したため水面下で接触する可能性はある。

 ◆マルセロ・ビエルサ 1955年7月21日、アルゼンチン生まれの54歳。98年にアルゼンチン代表監督に就任し、02年W杯日韓大会は1次リーグで敗退した。U―23代表監督も兼任した04年アテネ五輪で金メダルを獲得したが、五輪後に辞任した。07年8月にチリ代表監督に就任。チームを98年フランス大会以来3大会ぶりにW杯へ出場させ、本大会で16強に導いた。

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2010年7月1日のニュース