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悲願の8強!その日、パラグアイは“祝日”に

[ 2010年7月1日 06:00 ]

日本にPK戦で勝利し、喜ぶパラグアイのダシルバ(14)、GKビジャル(中央)ら

 【W杯決勝トーナメント1回戦 パラグアイ0-0(PK5-3)日本】日本を下したパラグアイは出場8度目にして悲願のベスト8進出を果たした。

 日本を上回る決定機をつくりながら、ゴールネットを揺らすことができずPK戦の末の勝利。試合直後に涙を浮かべたマルティノ監督は「勝者も敗者も全く恥じることのない、悔いることもない試合だった。われわれにちょっとだけ運があった」と満足感を漂わせた。
 PK戦で3人目のキッカーを務め、成功したMFリベロスは「カバニャスのために僕らはやり遂げた。彼の魂はいつも僕らと一緒にある」と語った。今年1月にメキシコで銃撃されて重傷を負った南米予選チーム最多得点のFWに勝利をささげた。パラグアイの首都アスンシオンでは試合後の29日午後に中心街に10万人が集まりお祭り騒ぎとなった。ルゴ大統領もこの日を「祝日扱いにする」と発表し、オフィス街の活動も止まるなど歴史的な1日に酔いしれた。

 ◆パラグアイがW杯初のベスト8進出。これまでの決勝トーナメント(T)1回戦は86年●0―3イングランド、98年■0―1(延長)フランス、02年●0―1ドイツと3戦全敗だった。4度目でようやく日本に0―0からのPK勝ちで8強入りしたが、決勝Tでの無得点は継続。準々決勝のスペイン戦で初ゴールを目指す。

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2010年7月1日のニュース